資格がかなりシビア

資格がかなりシビア

個人で登録する場合

馬主になりたいという願望を持っていても叶えられる人は実のところそれほどいないかもしれない。競馬は今でも盛んに行なわれているが、その大半がビジネスとして既に開拓している人々が飼育しているものばかりのはず。個人馬主になって馬を生育して競走馬を作り出して、その活躍を見つめていたいと考えている人もいると思う。ペットとしてではなく、あくまで競走馬というものにこだわりを見せている人にしてみると、悲願としたいところのはず。

ところが現状の日本における馬主登録までの道のりは非常に険しいものとなっている。特に日本競馬本山、その中心となる中央競馬で活躍する競走馬を飼育したいと思っても、先に紹介した馬主登録という関門に立てるのは、馬主として相応しい資格を有していなければならない。ここではそんな条件について少し見ていこう。

厳しすぎる資格と条件

個人で馬主となるためには、ただ手を挙げて馬を所有すれば案件を満たしている、そんな簡単なものではない。競馬といっても中央と地方という2つあるが、後者に関しては後ほど詳しく説明するとして、誰もがやはり最終的には登録したいと考える中央競馬での馬主登録について話をしていこう。

最初に言っておくと、はっきりとしているのは『金持ち道楽』という風に見られてもおかしくないということだ。馬主というより、馬の飼育自体にはやはりそれなりに費用を要することになる。動物、それも競走馬というプロレースに出場するための馬ともなれば、体調管理はもちろんのこと、それ以外に必要な調教に関する費用は年間莫大な金額を要する。その中には調教師を雇っている分も含まれるが、馬単体にも投資を行わなくてはならない。そのため、まず登録審査会で見られる点は登録を希望している人間の『年収』に注目する。

およそ登録基準を満たしていると判断される年収は、

・年間1,700万円以上、もしくは資産が7,500万円以上を保有していること

というのが条件として挙げられている。この時点で大半の、夢を見ている人達の希望が打ち砕かれることになる。こうなるとおよそ個人で馬主登録している人がかなり少ないことを物語っているのを理解するはずだ。中央競馬ならではの年収・資産条件となっているが、これを満たしていれば誰でも登録できるわけではない。

その他にも満たしていなければならない点があるので主だったものを挙げていこう。

主な登録条件として

  • ①:暴力団、犯罪などの公序良俗に反する立場でないこと
  • ②:未成年、もしくは成年被後見人などに指定されていない
  • ③:競馬関係に従事していないこと
  • ④:住民基本台帳に登録されている
  • ⑤:日本国籍を保有している

法人や組合だと、若干異なる

馬主登録には個人以外にも、法人と組合という区分で登録を目指すケースもある。この2つに関してもそれぞれ微妙に登録条件が異なっており、代表的なのはやはり年収や資産に関することだ。列挙すると、

・法人の場合:
資本金、もしくは資産が1,000万円以上であること。また資産が7,500万円以上なくてはならない。
・組合の場合:
組合員全員が年収900万円以上であること、また組合財産が1,000万円以上の貯蓄額がある。

このようになっている。これなら何とかクリアできそうだと思いたくなるが、個人にしても、法人にしても、組合にしてもそうだが、それぞれ年収や資産がキチンと『継続して得られる』という保証がなくてはならない。年収については過去2ヵ年まで遡って調べられるわけで、この時期に少しでも基準から逸脱していた場合には、それだけで登録できる可能性が減少してしまう。

馬主になりたいと思っても、夢を手に入れるためには堅実かつ、通常以上の生活水準を営んでいる人しか中央競馬という華やかな世界における競走馬を育成することが叶わない。基準が高すぎるといわれるが、勝負の世界では妥当な投資と考えれば納得できる。