ペットとして飼育できる?

ペットとして飼育できる?

興味がある人は少なくないはず

馬主について話をしているとどうしても気になることがある、何といっても馬だ。馬主になることも確かに色々と情報を提示したいところだが、馬主になる=馬を所有すること。形はどうあれ、つまりはペットという意味でも、家族という意味でも、パートナーとしての意味でも、長い時間を過ごすことになる。長い時間といっても一重に区切ることは出来ないため、実際の数字を提示すると生物学的におよそ馬の寿命は『およそ平均して25年』と言われている。人間が100歳まで生きられると計算しても、その1/4も生きられる計算だ。ただそんな馬でも生育環境や個体としての性格なども鑑みると稀に40年近い時間も生きられる馬もいるという、ありえない話ではない。その場合よほど生育されている環境が整えられて、馬が成長して行く中でストレスを受ける事無く、健やかに生活出来ていれば可能だ。これについてはどの動物にも共通している。

もちろんきちんと飼育されていることも大事だが、いくら馬主だからといっても馬は使い捨ての道具ではない。馬は非常に賢い動物なので言葉を理解することも出来るが、その分非常に気高い生き物でもある。ただその気高さを維持するためにも、馬主として、飼育している以前に馬への愛情を注いでいれば、それだけ馬も人間に対して心を開くもの。人間でも、動物でも、愛情を満遍なく注がれなければならない、それは馬も例外ではない。

寿命を考えればこれだけ長い時間生きられるため、飼育している人達にとっては愛情もひとしおという人も多いと思う。そんな馬をただ競走馬としての馬主として手に入れるのではなく、個人的なペットとして飼育することが出来るのかどうか、少し考えてみたい。

飼育する分には誰でも出来る

結論から先に述べると、馬をペットとして飼育する事は誰でもできると言える。もちろん馬を飼育できるだけのスペース、更に住環境などといったことも考えなければいけないものの、およそ車のガレージ一台分くらいのスペースを確保すれば出来るというのだ。ただ競走馬として飼育されている馬でも出来るかといわれると、さすがに難しいだろう。馬といって小型種であれば飼う事が出来る。

ペットで飼育できるというだけでかなり意外と感じられるかもしれないが、販売されている馬の7割近くは素人、つまり一般的な人に買われているという事実がそれを物語っている。この中には馬主という意向を持って購入している人もいるが、単純にペットとして共に生活したいとして市場に訪れる人もいる。

都会で飼育、はさすがに難しい

ところが、確かに素人が大半の馬を購入して行くとはいえ、大都会の真ん中で馬を飼育するというのはあまり現実的ではない。そもそも馬の飼育をする際のスペースを確保するだけでもそうだが、それ以上に大事なのは、馬が快適に走行できる時間を一日に‘必ず’作ってあげなくてはならない。馬主云々以前に、馬に関わる人全てに共通している命題だ。

犬を飼っている人なら理解していると思うが、毎日散歩に連れていかなければならない使命を担っているだろう。大型犬ともなれば毎日1時間以上は最低散歩に連れて行き、それも朝昼晩と連れて行くというのが理想とされている。それは馬もそう、最低でも朝と夕に1時間以上の散歩に連れ出し、その内必ず快適に、綱に繋がれていない状態で広い場所を勢いよく駆け抜けられるような時間が馬には必要とされている。

例えばそれを実現させるために、馬を都会の公園に連れて行くとしよう。軽くパニックが起こる、それも笑えないほどに。大勢の人が集っている公共の場所ではどう考えてもそんな大それたことが出来るはずもないため、やはり放牧も出来るようなスペースがあるところでないと馬を飼育するというのは難しいようだ。

都会で飼育したいと思うなら

では田舎の、それも先祖代々山を持っているという広すぎる土地で馬を飼育している人達しか実現できないのかというのも違う、都会でも放牧も含めた飼育は十分に出来る。その方法とは、近所にある乗馬クラブに馬を預託するという手段だ。四六時中一緒にいるというのは出来ないが、週末などに訪れて馬と戯れることが出来る時間を作ることが出来る。乗馬クラブに預けているため、飼育に関することも全て一任することが出来るため、必要な諸経費などを支払う形にすれば、誰でも馬の飼い主になることが出来る。

古代から人間と深く繋がっている馬達、今となっては触れ合う機会など作った事がない人も多いと思うが、その気になれば馬も犬や猫と同じように飼育することが出来る。パートナーとしてはこれ以上な存在だ。

余談

ちなみに、都会の公道での乗馬は許可されている。軽車両扱いで、競走馬と同じような装備をしていることが大事だが、歩いている最中に馬も犬と同様糞をする。もちろんお持ち帰りしなければならないため、公道での乗馬に際しては最低2人以上で行動した方がいい。