一口馬主を知る

一口馬主を知る

法人や組合よりも細分化された馬主制度

馬主になるための方法として3通り紹介してきたが、中央は当然として地方でも少し条件が厳しいと感じる人がいたとしても、おかしくはない。中央と地方の馬主登録の際も紹介したが、何といっても生活水準がある程度保たれていて、さらにそこへ馬主となっても負担を感じない程度の経済力となれば現在の社会状況を考えれば、馬主になっているなんてゆとり持てるはずがないと、そう思って諦めている人もいるはず。馬の魅力は理解している、でも馬主になりたくてもどれもハードルが高すぎて乗り越えられないと早々になかったことにしてしまう人もいると思うが、そんな人達には別口でまだ馬主になれる手段がある。それは『一口馬主』というシステムだ。

小口されていると感じたら、それは正解だ。一口馬主とは『愛馬会法人』と『クラブ法人』という2つの法人によって成り立っているものだ。このシステムの特徴は諸々だが、やはり最大の特徴として挙げられるのは馬主になるための資格についてだ。

まさしく誰でもなることが出来る。

馬主になるには厳しい資格条件をクリアしていなければならないが、一口馬主には本来馬主に求められる条件の一切が求められていない、まさしく誰でもなることが出来る。なり方としては所属したいクラブを選択した後、最小40口~最大500口の出資によって馬主としての権限を持つことが出来る。そのため馬の飼育に必要な投資も含めた月々の出費が数万円程度に抑えられた状態で馬主となれる、金銭的な面で問題を抱えている人にとってはまさしくうってつけだ。

注意点として、これは正式な意味で馬主というわけではない。あくまで所有しているクラブに出資して擬似的に馬主感覚を味わうことができるというものだ。そのため、競走馬を育てるという目的は叶えられないことを念頭に入れてもらいたい。先に紹介した馬主制度との大きな違いは目的意識の違い、そういったところだ。

出資に応じて収入が得られる

擬似的では意味がないだろうという意見も出るかもしれない、ただそれは出資している当人が馬に対して愛着を持っている話だ。馬主になりたいと思っている人の中には当然、レースに出場して好成績を記録し、その賞金を獲得して少しでも生活の足しにしたいという願望を持っている人もいるだろう。勝負に出している以上はその対価を得るのは当然だが、それしか頭にないのも馬主というものの品格に関わる。

この一口馬主は擬似的な馬主感覚といえど、出資した額に応じて競走馬が入賞したらそのマージンとして、賞金のおよそ6割程度を口数に応じて受け取ることが出来る。こういうと馬主というより、投資を楽しんでいると見えるかもしれないが、それで間違いない。ただ一般的な株投資などと比べたら娯楽要素が強いため、通常とは異なる投資活動を楽しめる。もちろん投資している以上緊張感はあるが、株と比較した場合、性質は一概に同一とは言えないだろう。

数万人規模で参加している

馬主になりたいと思っている人は日本全国にいる、条件を加味すると全員が全員なれるわけではないため、一部の条件がクリアした人達でなければ馬主になれないというのもまた事実。そうした問題を解消する、というわけではないにしても、擬似的にではあるが馬主を体験してみたい人にはこの一口馬主から入ってみるのもありかもしれない。現にこの一口馬主というシステムを利用している人はおよそ数万人規模と言われている。

ここ10数年程度で普及したIT産業なども相まって一口馬主になる人は増えてきている。また比較的若い世代も参入しているとも言われているため、経済的なゆとりがない20台の社会人だったとしてもまだ気軽に参加することが出来る点では、魅力的といえる。